よくある質問

【特殊研磨加工Q&A】

Q1.電解研摩とは?
ステンレスを電解液中で通電することにより、凹部に対してより多く凸部が溶解するという性質を利用し、平滑な表面を得るという技術です。 また、加工変質層のない表面が得られ耐食性に優れた不動態皮膜が形成されます。 〈電解図1〉
電解研磨イメージ

Q2.電解研磨の特徴は何ですか?
微細なバリ取りが可能 微細なバリ取りは機械的に除去すると2次バリが発生する可能性がありますが、 電解でバリを処理すると2次バリの発生が無く完璧にバリ取りが出来ます。 平滑化・光沢化・電解研磨では金属表面の凹凸部分の凸部が優先的に溶解されるため表面の平滑化が進みます。この平滑化が進むにつれて光沢のある表面に仕上がります。(電解図2)

・ 清浄性の確保 物理的、機械的研磨では精密な仕上げに見えても砥粒や研磨材などが残る可能性がありパーティクル発生の原因になりますが、電解研磨では砥粒を使わない研磨のためその可能性は無くクリーンな表面が得られます。

・ 耐食性向上
電解研磨することで表面が研磨されると同時に強固な不動態皮膜が形成され耐食性が向上します。上記のような特徴から耐食性、クリーン度の要求が高い半導体製造装置部品や医療機器の表面処理として電解研磨のニーズは高いと言えます。また、最近では微細バリ取りに電解研磨技術が注目され自動車部品へ展開が進んでいます。

Q3.材料はどのようなものを加工されていますか?

材料は主にステンレスです。

Q4.電解研磨はどのくらいの量が研磨されますか?
通常研磨量は約20~30μm程度です。
但し、用途に合わせた電解研磨量はコントロールが可能なため、研磨量については ご相談下さい。
Q4.電解研磨はどの程度の面粗度が得られますか?

〈参考値〉処理前Ra0.15 →処理後Ra0.04程度です。
注)処理前にRa0.2以上の場合はオプションで前処理を加え電解研磨と複合する対処 方法もあります。また、大きさや形により仕上がり要求の程度によって電解条件が それぞれ異なりますのでケースバイケースでご相談頂きますようお願い致します。

Q5.電解研磨の大きさはどのくらいまでできますか?
弊社は内面の特殊研磨処理を得意としています。 半導体製造装置部品(マスフロコントローラ、バルブ、他)自動車・医療機器の研磨、 バリ取り等の処理で実績を頂いております。 現状では大きなワークは行っておりません。

得意とする部品

・ブロックやバルブ形状品
・VCRタイプ
・Ⅴ字型や一般的な交差穴形状のフランジ類

Q6.電解液は製品に残りませんか?
通常、当社の標準洗浄工程にて問題無く洗浄されますが、お客様のご要望、用途によりイオン交換水等の洗浄についても対応可能です。

【電子事業Q&A】

Q1.サーモパイルセンサーの使用環境での注意点を教えて下さい?
使用(動作)温度は、センサー仕様記載の範囲を超えないようにして下さい。

その他の使用環境でセンサーの動作に影響を与えやすく注意が必要な点は

・急激な周囲温度の変動 ⇒ センサー出力の基準となるサーモパイルの冷接点と周囲温度補償をするためのセンサー温度を測定するセンサー(サーミスタ等)との間に温度差が生じ、測定誤差が生じます。周囲温度の変化が急な場合は、急激にセンサー温度変動が生じないようセンサーを十分に熱容量のあるセンサー筐体にするとか、変動を防御(例えば熱風などが加わらないように防ぐなど)するセンサー取り付け構造を施して下さい。

・熱源の放射熱 ⇒ 測定対象物との距離が近いなど、センサーが放射熱により熱せられます(強くあぶられます)と前記の温度急変と同様に測定誤差が生じたり、周囲温度が変わっていないにも拘わらず、 センサーが部分的に熱せらことでの測定誤差が生じます。放射熱を遮蔽するとりつけ構造を施して下さい。

MIR-1000シリーズは、上記両方の環境に対し良好な特性(この環境でのセンサー出力変動少ない)を持っておりますので、この環境が厳しい場合は、MIR-1000シリーズのご使用をお勧めします。

Q2.センサーを購入したいのですが、購入できますか?
センサーは、弊社のグループ会社であるSSC㈱が販売していますので、下記にてご購入下さい。

SSC株式会社
SSC

Tel 0594-33-3080  Fax 0594-33-3081
e-mail info@ssc-inc.jp
HP ?http://www.ssc-inc.jp/

Q3.特殊なセンサーの製作はお願いできますか?
ご要望の内容によりますので、お話をお聞きし、ご相談しながら取り進めさせて頂きます。
Q4.赤外線とは?
目に見えない光で赤色の光の外側にある光です。 地球上の全てのものに温度があり、温度があるとその物から赤外線 が放射されています。人間は37℃程度の温度なので弱い赤外線を発しており、太陽は6,000℃程度なので、強烈な光と 赤外線を発しています。
Q5.赤外線の利用法は?
1. 加熱法(エネルギー)として利用水分の過熱なら中赤外、水分子の回転スペクトルなら遠赤外、

2.赤外線計測技術(情報受信)としての利用物 体から放射される赤外線をとらえ、物体の温度・温度分布を計測する技術。

3.赤外線通信技術(情報受/発信)としての利用 電気製品のリモコン、パソコンデータ通信、CDデータ読み取り。

4.赤外線レーザー技術(エネルギー)としての利用レーザー用医療用メス、産業用切削加工機 YAG(1.06um)、CO2(10.6um)

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