4月, 2006年
トピックス
HME,赤外線センサー事業をタツモから買収
工場新設、海外販売を強化
HMEはタツモから赤外線センサー事業を譲り受け07月1月に自社事業としてスタートする。当面はタツモの工場を借り、従業員の出向も受けてセンサーを生産する。 同事業は年間売上高約8000万円、規模だが、2010年に自前の工場を新設し、同年12月期に同2億円を目指す。 HMEはこのほとどタツモと同事業の事業譲渡契約を結んだ。譲渡金額は明らかにしていない。タツモの主力の液晶、半導体製造装置事業に注力するため、7月に 赤外線センサー事業を廃止することを決定。HMEはタツモ製センサーを使った応用製品を手掛けていたこともある、事業の習得を決めた。 タツモ製の赤外線センサーは高出力で、耐ノイズ性などに優れているのが特徴。非接触温度センサーや一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC) 向けのガスセンサーなどがあり、計測機器や産業機械、家電など幅広い分野で需要が見込める。HMEは電子機器の開発、製造、各種部品加工が主力。ガスセンサーなど の新製品も開発中で、事業取得後に製品ラインアップを拡充する。販売はセンサー応用機器を手掛ける関連会社のSSC(桑名市)が担当 する。自前工場を建設するほか、海外販売も強化して事業を拡大する。
3価クロム 0.1g単位で含有測定HME処理液の分析装置
HME(三重県桑名市、服部一彌社長は三価クロムの化成皮膜処理処理液用に新タイプの濃度分析装置(写真)を開発し、5月に発売する。 価格は29万円8000円。6価クロムの代替品として三価クロムの採用が広がる中、メッキ工場向けに初年度500台の販売を目指す。 発色差で濃度を判定する。処理液1リットル当たりの含有クロムを0.1g単位で測定できる。処理液メーカー別のデータを小型メモリーカードに内臓。 カードを使い分け、最適な分析ができる。別売りの試薬を用い、鉄や亜鉛、銅の濃度も測定できる、各試薬の価格は8000-9000円。 品質確保のために化成皮膜処理液の濃度管理が重要となる。だが、3価クロムの処理液は六価クロムと異なり目視管理ができない上、既存の分析装置は高価だった。 メッキ工場では、処理液メーカーに数月数回程度、濃度分析を依頼している。
06年-4-20 日刊工業新聞